スポンジ.通信

ゴム、ゴムスポンジなら何でもござれ!

プラチナシリコンっていったいなんだ?

f:id:sp3sansei:20160521080428j:plain

 

シリコンゴムの製品で、「プラチナシリコン」で作ってます!

と謳っている製品を見つけました。

 

プラチナと聞いただけで、えらい高そうだな~と感じてしまう

庶民感覚バリバリの管理人ですが、一体プラチナシリコンって

何なんでしょうか?

 

 プラチナシリコンとシリコンとの違い

通常のシリコン成型品とプラチナシリコンは違います。

(厳密にいうとシリコンとシリコーンでも違うんですがそれは

置いとくこととにします)

 

シリコンの加硫は二通りあります。

有機過酸化物(パーオキサイド)を使って加硫する場合と、

白金化合物を使用して加硫する場合があります。

 

元々シリコンゴムは、工業用と食品用にグレードも分かれていて、

用途の応じて材料を選定して使うのですが、食品用途の成型には、

白金化合物を使用するシリコンゴムが使われるようです。

 

この白金化合物を触媒として成型した物を

プラチナシリコン

と呼んでるようですね。

 

ただ、一般的にそう呼ぶわけではありません。

 

プラチナシリコンの特徴

では、プラチナシリコンってどんな特徴があるかと言いますと・・・

  • 臭いがない
  • 引き裂き強さが上がる
  • 圧縮永久歪みが小さい

などの特徴があります。

 

この臭いが無い(残らない)と言う点が食品用途に必要である

わけで、これが、プラチナシリコン?というか、白金加硫で製造した

シリコン製品と言うわけです。

 

ゴムキッチン用品、衛生用品なんかにはこの白金加硫の

シリコンゴムを使ってるのが多いですね。

 

ただ、製造となると、この白金加硫はちょっとやっかい。

硬化速度が速いことは利点でもあるのですが、欠点にもなります。

また、白金化合物の硬化阻害の問題なんかもあって使いにくい

加硫剤でもあるんですね。

 

プラチナシリコンは、インパクトのある呼び名を付けた

白金加硫のシリコンって感じでしょうか。

 

安全であることは確かですね。

 

スポンジでもゴムでも何でも相談に乗りますよ!

三清ゴム工業株式会社