プラチナシリコンっていったいなんだ?
シリコンゴムの製品で、「プラチナシリコン」で作ってます!
と謳っている製品を見つけました。
プラチナと聞いただけで、えらい高そうだな~と感じてしまう
庶民感覚バリバリの管理人ですが、一体プラチナシリコンって
何なんでしょうか?
プラチナシリコンとシリコンとの違い
通常のシリコン成型品とプラチナシリコンは違います。
(厳密にいうとシリコンとシリコーンでも違うんですがそれは
置いとくこととにします)
シリコンの加硫は二通りあります。
有機過酸化物(パーオキサイド)を使って加硫する場合と、
白金化合物を使用して加硫する場合があります。
元々シリコンゴムは、工業用と食品用にグレードも分かれていて、
用途の応じて材料を選定して使うのですが、食品用途の成型には、
白金化合物を使用するシリコンゴムが使われるようです。
この白金化合物を触媒として成型した物を
プラチナシリコン
と呼んでるようですね。
ただ、一般的にそう呼ぶわけではありません。
プラチナシリコンの特徴
では、プラチナシリコンってどんな特徴があるかと言いますと・・・
- 臭いがない
- 引き裂き強さが上がる
- 圧縮永久歪みが小さい
などの特徴があります。
この臭いが無い(残らない)と言う点が食品用途に必要である
わけで、これが、プラチナシリコン?というか、白金加硫で製造した
シリコン製品と言うわけです。
ゴムキッチン用品、衛生用品なんかにはこの白金加硫の
シリコンゴムを使ってるのが多いですね。
ただ、製造となると、この白金加硫はちょっとやっかい。
硬化速度が速いことは利点でもあるのですが、欠点にもなります。
また、白金化合物の硬化阻害の問題なんかもあって使いにくい
加硫剤でもあるんですね。
プラチナシリコンは、インパクトのある呼び名を付けた
白金加硫のシリコンって感じでしょうか。
安全であることは確かですね。
スポンジでもゴムでも何でも相談に乗りますよ!